半年間の生活費があるかどうか

この記事の目次

1.起業の際に必要な金額。いくらあれば?

2.無収入で何か月生活できる?

3.起業とお金に関するおすすめの本



 

起業の際に必要なお金。いくらあればいいの?

起業したい方からよく受ける質問です。

いったいいくら貯めれば起業できるのか。答えはありませんがヒントは出せます。

2章の「まずは何にお金がかかるか考える」にも書きましたが事業をスタートさせるのにかかる費用が、規模にもよりますが60万~150万。

+いきなり事業開始月から150万の売上が上がるなら別ですが、通常なかなかあり得ないので生活費が必要になりますね。

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僕の場合、この見積りも甘かった・・・。

前職の退職金で100万を資本金に。その資本金から事業の準備をし、それとは別に生活費として50万を取っておきました。

が、仕入れなどもあり100万は1か月半でなくなり、早速税理士さん経由で日本政策金融公庫から創業融資を受けることになります(お金の借り方についてはこちらの記事へ)。

もちろん生活費の50万も2か月はもたない、その間の売上はネットショップを引き継いだとはいうものの、数週間は会社移行に伴い注文を受けていなかったこと、会社変更に伴い決済代行会社への申請から始まったため、後払いやクレジットカード決済ができるようになるまで2か月半かかり、注文が入ったとしても入金されるのはさらに2か月後の末。

ということで開始後の3~4か月はネットショップからの入金はほとんどありませんでした。

いくら事業を引き継いだとしてもちゃんと入金される仕組みが整うまで4~5か月はかかるということです。


 

無収入で何か月生活できる?

業種業態にもよりますが、僕は半年分は無収入でも生活できるだけのお金が最初から必要だと感じます。

ウェブコンサルティング業界では有名な、(株)ゴンウェブコンサルティングの権成俊さんも、起業したての頃、すぐに売り上げを作ることができる半年間は無収入だったと言っていました。

前職を引き継いで発展的に、しかも数人で独立・起業するなら事業開始月から安定的な売り上げが作れると思いますが、一念発起して起業した場合はしばらく収入が見込めないはず。

なので苦しまないためにも半年間は無収入でも生活できるだけの蓄えを最初から用意する必要があると思います。

我が家の場合は30万円×6か月分の180万円が開業資金とは別に必要だったということです。

なんとなく厳しいなとは思いつつも、何とかなるだろうという楽観的観測でスタートしたのがそもそもの失敗でした。


 

起業とお金に関するおススメの本