小さな会社の社会保険の入り方

この記事の目次

1.社会保険とは

2.法人なら基本的に強制加入。でも実際には?

3.国保との兼ね合い。だから個人事業主とのダブル選択

4.わかりにくい社会保険を理解するおすすめの本


社会保険とは

Wikipediaにはこう書いてあります。

「社会保険制度とは、社会保障の分野のひとつで、疾病、高齢化、失業、労働災害、介護などの事故(リスク)に備えて、事前に雇用者もしくは雇用主、あるいは両者が社会的供出をすることによって、保険によるカバーを受ける仕組みである。日本の制度では、医療保険、厚生年金、介護保険、雇用保険、労災保険の5種類の社会保険制度がある。」

よく聞く厚生年金、健康保険などがこれにあたります。

テレビのニュースでも年金問題とか、年金がもらえないとか、年金の金額が低いとかマイナスイメージの話題が多くありますよね。受取る側は少子高齢化の影響で多くいるのに、払う側は少ない。今の日本は人口ピラミッドのバランスが非常に悪いので今度どんどんこの傾向が強くなってゆきます。

するとどうなるでしょう。

個人的な予測ですが、受け取る方は今よりさらに額が減り、払う方は今よりさらに負担が大きくなります。

恐らく企業にとっての社会保険料は今後徐々に増えてゆくと思います。ということは起業したての経営状況をさらに苦しめることになると予測されます。

法人なら強制加入。でも実際には?

法人及び、5人以上の従業員がいる個人事業主は、一部の例外を除き、原則として社会保険に加入する義務があります。起業に関するガイドブックやセミナー、研修などでも必ずそういわれます。

実際僕も起業後すぐ妻に「病院行きたいから健康保険証作ってよ」と言われ「そうだね」とインターネットで申請書をダウンロードし、知人の社労士にアドバイスをもらいながら記載、近くのねんきん事務所へ提出してきました。

そして無事に家族全員分の健康保険証が届きホッとしました。

でも翌月末に請求額を見てびっくり!

約12万の引き落としです。これは役員報酬を額面42万と書いていたからその金額になります。

年間にすると150万弱。売り上げが1200万くらいのうちの会社にとって1割強が社会保険料。

これはでかいです。

このことを起業の先輩に聞いたら、「社会保険払ってるの???」と驚かれました。

また社労士さんにも聞いたら「強制加入だから入らなきゃいけないけど、負担だよね・・・」とも。

会社を作ったころ祖母に「なんで自分の給料そんなに高くしたの。社会保険大変だよ・・・」と言われていたのをこの時に思い出しました(祖母は90歳になっても現役で実家の会社の経理を務めています)

一人で起業なら個人事業主=国保という選択肢も

起業当初はやはり売上が少なく安定しないことが多いと思います。

第1章の「法人にするか個人事業主にするか」でも書きましたが、両方を取るという選択肢はここで生きてきます。

例えば、保険は国民健康保険に加入し個人で払う、法人は社会保険に加入しないというケースも多く見受けられます。ねんきん事務所は例えば法務局やハローワークと情報共有をしているわけではないので、申請がない限り法人の存在はわからないようです。

ただし複数人数で起業する場合は、社会保険に加入し相当の保険料を支払わなければなりませんので最初から頭に入れておきましょう。

この社会保険料を知らないと起業後にずっしりとその重い負担がやってきます。

社会保険についてわかりやすく教えてくれる本