「スライド作りに丸一日」はもう終わり
講演資料、研修スライド、会議資料——これらをゼロから作ると、構成を考えて、内容を調べて、スライドに落とし込んで、と丸一日かかることも珍しくありません。
しかし複数のAIを組み合わせた「AIリレー方式」を使えば、同じクオリティのものが大幅に短い時間で作れます。
今回は、僕が実践しているNotebookLMを中心とした資料作成ワークフローをご紹介します。
NotebookLMとは?
NotebookLMは、Googleが提供するAIツールです。
最大の特徴は、自分がアップロードした資料や文書を学習させて、それを元に回答・分析・生成をしてくれることです。インターネット上の情報ではなく、自分が与えた情報を元に動くため、社内資料や過去の講演データなどを活かした作業に向いています。
スライド生成機能も備えており、テキストベースのシナリオから構造化されたスライドを自動生成することができます。
NotebookLMはGoogleアカウントがあれば無料で始められます。
4ステップの「AIリレー方式」
僕が実践している資料作成の流れはこうです。
ステップ① ClaudeまたはChatGPTで大筋のシナリオを作る
まず、作りたい資料の目的・対象・伝えたいことを整理し、ClaudeまたはChatGPTに相談しながら大筋のシナリオと構成を作ります。
「この研修で伝えたいのはこういうことで、参加者はこういう人たち、時間は90分」といった情報を伝えると、流れと各スライドの内容案を提案してくれます。
ステップ② NotebookLMでスライドを生成・修正する
シナリオができたら、NotebookLMに渡してスライドを生成してもらいます。
一度で完成することは少ないので、数回追記・修正を繰り返します。「この部分をもっと具体的に」「事例を追加して」「全体をもう少しシンプルにして」といった指示を重ねることで、理想に近いスライド構成ができてきます。
ステップ③ Claudeでパワーポイントデータに再構築する
NotebookLMで作ったスライドの構成を元に、Claudeでパワーポイントのデータとして再構築します。
デザインの調整、レイアウトの整理、フォントや色の統一など、実際に使えるパワーポイントファイルとして仕上げます。
ステップ④ 自分で最終微調整する
最後に自分の目で確認し、細かい表現の修正や、自分らしさの追加を行います。
AIが生成したものをそのまま使うのではなく、最終的に自分の言葉や経験を加えることで、「自分の資料」として完成します。
なぜこのワークフローが効果的なのか
このAIリレー方式の最大のメリットは、各AIの得意なことを活かせることです。
- シナリオ作りはClaudeやChatGPTが得意
- 構造化・スライド生成はNotebookLMが得意
- パワーポイントへの再構築はClaudeが得意
一つのAIに全部を任せるのではなく、バトンを渡すように作業を分担することで、それぞれのAIの強みが活きます。
「場数」が品質を上げる
もう一つ、実感していることがあります。
AIを使った資料作成は、回数・経験・場数を増やすほど、出来上がりのクオリティが上がります。
最初は「思ったものと違う」「うまく指示が伝わらない」と感じることもあります。しかし使い続けることで、どう指示すれば自分の意図が伝わるかが体でわかってきます。これはAIを「道具として使いこなす技術」が身についていくからです。
最初からうまくいかなくても、続けることが大切です。
時短効果と品質のバランス
「AIを使うと質が下がるのでは?」という心配をよく聞きます。
結論から言うと、このワークフローを使うことで、時短と品質向上が同時に実現できます。
ゼロから一人で作ると、どうしても同じような構成・同じような表現になりがちです。AIを使うことで、自分では思いつかなかった構成や表現の提案を受けられます。そこに自分の経験や言葉を加えることで、独りでは作れなかった質の資料ができます。
まとめ:AIリレー方式の4ステップ
| ステップ | 使うAI | やること |
|---|---|---|
| ① シナリオ作成 | Claude / ChatGPT | 構成・流れを決める |
| ② スライド生成 | NotebookLM | 構造化・修正を繰り返す |
| ③ パワーポイント化 | Claude | データとして再構築する |
| ④ 最終微調整 | 自分 | 自分らしさを加える |
資料作りにかける時間を減らして、その分をスタッフとの対話や、より重要な仕事に使う——AIリレー方式は、管理職の時間の使い方を変える実践的なツールです。
よくある質問
Q. NotebookLMは無料で使えますか?
基本機能は無料で使えます。Googleアカウントがあればすぐに始められます。より高度な機能を使いたい場合は有料プランも用意されています。まずは無料で試してみることをおすすめします。
Q. 著作権や情報漏洩の心配はありませんか?
社外秘の情報をAIに入力する際は注意が必要です。各AIのプライバシーポリシーを確認し、機密情報は入力しないようにしましょう。公開可能な情報や、一般的な構成の相談であれば問題ありません。
Q. パワーポイントを使ったことがない場合でも使えますか?
Claudeに「パワーポイントのファイルとして出力して」と指示するだけで、実際のファイルが生成されます。パワーポイントの操作に慣れていなくても、AIが下地を作ってくれるので、編集のハードルが下がります。
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