少し前のことになりますが、盛岡で開催された日本アンガーマネジメント協会東北支部の設立12周年記念講演会に参加してきました。会場はJR盛岡駅からすぐの「アイーナ」。桜が満開の季節で、講演のあと秋田に戻ってから桜の下をランニングしたのも、いい思い出です。
講師は、僕がアンガーマネジメントを学ぶうえでずっと影響を受けてきた、日本アンガーマネジメント協会代表理事の戸田久実さん。演題は「アンガーマネジメント 気持ちを素直に伝えよう〜怒りが教えてくれるもの〜」でした。
怒りは「べき」が破られたときに生まれる
講演の中心にあったのは、「怒り」という感情の正体についての話でした。
僕たちが怒りを感じるのは、「こうあるべき」という自分の期待や価値観が破られたとき。たとえば「時間は守るべき」「報告はするべき」——そうした自分の中の「べき」が裏切られると、怒りが湧いてきます。
ところが、その「べき」は自分にとっては当たり前でも、相手にとっては違うことがある。人はそれぞれ違う「べき」を持っていて、それを一方的に押しつけると、反発を招いてしまう。だからこそ、怒りの裏に隠れている自分の「べき」に気づき、それを上手に伝えることが大切なのだと、戸田さんは話されていました。
「怒ってはいけない」のではありません。怒りは、自分が何を大切にしているかを教えてくれるサインでもある。だから講演のサブタイトルが「怒りが教えてくれるもの」だったのだと、聴き終えて深く納得しました。
企業・福祉・子ども——あらゆる現場で活きる考え方
この講演でもう一つ印象的だったのは、第2部でアンガーマネジメントの活用事例が、企業分野・福祉分野・子ども向けという三つの領域から発表されたことです。
アンガーマネジメントは、管理職の部下指導だけのものではありません。保育や介護といった福祉の現場でも、子どもへの関わりの中でも、同じ考え方が活きてきます。「べき」に気づき、気持ちを素直に伝える。この普遍的な技術が、これだけ幅広い現場で求められているのだと、あらためて実感しました。
僕自身、保育園の運営に関わりながら、企業や行政で研修をさせていただいています。だからこそ、この「どの現場でも活きる」という点に、強く共感しました。
もっと多くの人に、この考え方を届けたい
講演を聴きながら、僕はこんなことを考えていました。
今の時代、周りとのコミュニケーションが難しいと感じることが増えているように思います。アンガーマネジメントを知り、わかり、行い、実践でき、そして分かち合える人が増えれば、毎日はもっと楽しくなる。企業研修や市民講座だけでなく、こういう講演会のような場も、秋田でもっと開いていきたい。そして、もっとたくさんの方に、この考え方を知ってほしい。
師と仰ぐ戸田さんの話を直接聴けたことで、その思いがいっそう強くなった一日でした。
秋田で、気持ちを素直に伝えられる職場・地域を
「べき」に気づき、気持ちを素直に伝える。この考え方は、職場でも家庭でも、そして地域でも活きるものだと思います。
あきたこまちネットでは、アンガーマネジメントを軸にした管理職・リーダー育成研修を提供しています。「部下が育たない」「パワハラが怖くて指導できない」といったお悩みに、実践的にお応えしています。また、保育園や福祉施設で働く方に向けた保育士・福祉施設向けアンガーマネジメント研修もご用意しています。この講演の第2部で福祉分野の活用事例が発表されたように、アンガーマネジメントは福祉の現場でこそ力を発揮します。
よくある質問
Q. アンガーマネジメントを学ぶと、怒らなくなるのですか?
怒らなくなるわけではありません。怒りは、自分が何を大切にしているかを教えてくれる自然な感情です。アンガーマネジメントでは、その怒りに振り回されず、気持ちを素直に、上手に伝える方法を学びます。
Q. 保育や介護の現場でも役に立ちますか?
はい。アンガーマネジメントの考え方は、企業だけでなく福祉の現場や子どもへの関わりの中でも活きます。あきたこまちネットでは、保育士・福祉施設向けの研修もご用意しています。
Q. 秋田で研修や講演を依頼できますか?
はい。秋田県内での研修・講演はもちろん、オンラインで全国どこからでも対応可能です。まずはお気軽にご相談ください。
アンガーマネジメントについては、日本アンガーマネジメント協会のサイトでも詳しく紹介されています。あわせてご覧ください。











