事業資金と運転資金の違い
この記事の目次
5.起業失敗のポイント
事業を行う資金には2種類ある
起業する時にある程度というかかなりの資金があれば別なのですが、通常そんなに余裕のある起業をされる方はいないでしょう。
僕も退職金が少し入ったのでそれを資本金にあてて、残りは1ヶ月の生活費だけという感じでした。
5月から事業を開始したもののネットショップの売上はなく早くも資金不足となりました。
そこで税理士さんに相談し金融機関から起業時の融資を受けることとなったのです。
ところが融資向けの事業計画書やもろもろの資料を作る中でわからないことが出てきました。
それが「設備資金」と「運転資金」です。
まずはその2つがあり、さらに融資の際はその比率が重要になります。
設備資金と運転資金の違い
簡単にいうと
*設備資金=機会、設備など事業を行う上での初期投資にかかわる費用
他にはパソコン購入、コピー機、工作機械、事務所、店舗等取得にかかわる費用、不動産関係費用、登記にかかわる費用などです。
*運転資金=例えば仕入れ、人件費など日常の事業で使われる費用
他には水道光熱費、家賃、旅費、通信費などがあります。
融資を受ける点での注意点
注意したい点は、設備資金の方が運転資金よりも融資が通りやすいようです。
僕は創業にあたり日本政策金融公庫から200万の融資を受けました(自己資金の金額により借りられる額も変わります)
もう一つ、設備資金は返済期間が長いのに対し、運転資金は返済期間が短く設定されます(通常運転資金では5年以内)。なので僕も200万を融資開始から5年での返済となりました。そりゃそうです、インターネットビジネスは初期の設備投資といってもほとんどありません。どうしても運転資金の比率が高くなります。
しかもネットショップなので仕入れは必須。
月にすると3.5万ほどの返済額ですが、売り上げが少ない最初のうちとしてはこの額でも結構厳しいものです。
ですので事業によっては設備資金、運転資金の比率をよく考えないと返済期間、しいては返済額が大きく変わるので注意しましょう。
その辺は税理士さんに相談するとよいと思います。
もう一つの注意点。
それは返済開始をいつからにするかということ。通常融資が実行されてその翌月末あたりから返済が始まりますが、特別の返済開始を半年ほど遅らせることができます。
僕は早く返したい、という気持ちから売り上げも少ないのにすぐに返済を始めましたがこれも選択ミスでした。
少しでも売り上げが安定してから、つまりできる限り遅い時期からの返済を開始できるよう融資の際は金融機関にお願いすることをおススメします。
【起業失敗のポイント】返済はできる限り遅くスタートさせる。キャッシュをできるだけ手元に残すために。
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