ネット販売がうまくいかない理由・・・その3
今回のテーマは
『仮説検証には時間がかかる』
です。
以前も書きましたが、今の時代の消費者ニーズと行動の移り変わりは物凄い速さで変化しています。
今までのようなマーケティングの考え方、戦術が間に合わないのだと思います。
これまでのマーケティングは、
過去のデータを元に仮説を立てて検証し、仮説の精度を上げてゆく
でしたが今の時代は、
過去のデータが当てにならないので(環境も消費者行動もすぐに変わるため)、最初から仮説を立てて検証を重ね、少しずつ精度を上げてゆく
になります。
非常に難しい時代になったというわけですね。
一時代前のニッチと呼ばれるマーケットよりもさらにニッチな市場でも商売が成り立つ時代。
インターネットがそれを可能にしたのは間違いありませんが、今後この傾向はさらに進むことでしょう。
これまでにない商品を開発しても、それが自分の考えるニーズと合致していればよいですが、間違っている場合、正しいマーケットに近づけるには相当の時間がかかるということですね。
当店が開発した鉄道模型趣味の方向けの新商品『鉄道ミニジオラマケースのミニジオラマBOX』。これも販売には非常に難儀しています。
当初考えていた利用シーンにはなかなか響いていなくて、それ以外のところで若干の反応があります。
発売開始から半年を経てそういうお客さんのニーズがわかってきました。
それにもサイト制作、SNSでのファン作り、ブログでのコンテンツ作成、プレスリリース、専門誌へのプレゼント掲載などなど。いろいろと手を加えてようやく絞り込めてきた段階。
今後ますますマーケッターは『勘』が問われる時代になってくると思います。