ネットショップ専業はこの先益々厳しい

この記事の目次

1.ネットショップ専業が厳しくなる理由

2.新たなデバイスの登場

3.進むオムニチャネル化

4.起業失敗のポイント



 

ネットショップ専業が厳しくなる理由

インターネットが普及し始めたころから究極の目標として『ネットとリアルの融合』というキーワードがありました。これはインターネットでものを探し、情報を探し、購入はリアル店舗でという流れを意図していたのですが、若干の変更はあるもののそれが実現しつつある時代になってきました。

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195dev.comのイラストを参考にしてください。

インターネットが広まってきた当初は店舗を持つショップがネットでも販売というスタイルが多かったのですが、時代が進むにつれインターネットショップ専業の会社も増えてきました。2012年ころまではそれでもよかった。

ところがこれから益々『ネットだけ』でのショップ運営は厳しくなることが予想されています。

その理由は、スマートデバイス(ウェアラブルデバイス)の登場とそれに伴う環境変化、オムニチャネル化が進むから。

私の実家も米屋という店舗はあるものの、リアルとネットの融合などまず有り得ない(地元秋田でネットで商品を探し、来店するお客さんは年に5組くらいだったので)ということで完全に捨てていました。

今にして思えばそれがまずかった。高齢者はネットをやれないので仕方ないとしても、今後を考え若い人向けに何かサービスを考えておけばよかったのかもしれません。

その理由を以下に詳しく書きます。


 

新たなデバイスの登場

今では誰でも持っていそうなデバイス(端末)、スマートフォン。

タブレット端末、腕時計型(iWacthなど)、開発が中断したGoogle Glass、他にもいろいろなウェアラブルデバイスが開発中です。

スマートフォンが出てきてまだ5年、でもインターネットに触れる機会は劇的に変わりました。

SNSもアプリを入れることで爆発的に広まり、検索エンジンもスマホ対応してないと検索結果を変え、何よりインターネットに接続できる端末を持ち歩くことができるようになり、動画も簡単にアップ、公開できるようになりました。

これらは5年前ではなかったことです。

今後5年間でさらに進化することは間違いないでしょう。もはや旧態依然のネットショップでは右肩下がりしか考えられません。

もう一つネットショップ専業が厳しくなる理由がこちら。


 

進むオムニチャネル化

小規模事業者にとっては厳しい対応かもしれません。

先ほどのイラストにある通り、利用者はリアルでもネットでも欲しいものを探し、自分が一番楽に購入できるスタイルで商品を買い、サービスを受けます。

インターネットだけでモノを売っていると競合他社も増え、しかも利用者に見てもらう頻度も減り売上も減っていく可能性が高くなります。

日本版のオムニチャネルがどういう形になるかまだわかりませんが、セブンホールディングスやイオングループなど大手が本格的に導入を検討しています。

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セブンホールディングスのオムニチャネルのイメージ図

このような大手と同じことをやっては太刀打ちできません。

小さくても店舗を持ちながらネットでもファンを作り、ネットとリアルの垣根を越えたアプローチをしていかないといけません。インターネットでの通販事業も段々と難しくなってゆくかもしれませんね。


 
【起業失敗のポイント】スマホの登場に対し画面の見せ方しか対応しなかったのが痛恨のミス。数年後の大きな動きを想定していればよかった。