ブルーオーシャン、レッドオーシャン戦略

この記事の目次

1.ブルーオーシャン、レッドオーシャンとは

2.ブルーオーシャンは自分で作り出すもの、でも長くは続かない

3.結局どうすればいいの?


 

ブルーオーシャン、レッドオーシャンとは

どちらもよく聞く用語ですがおさらいのために。

ブルーオーシャンとは経営学の用語で、競争のない未開拓市場のこと。新しい商品やサービスを開発・投入することで創出される競合相手のいない市場。

一方その反対語のレッドオーシャンとは、経営学の用語で、血で血を洗うような激しい価格競争が行われている既存市場のこと。

現代は特許や法律的、技術的な参入障壁がない限り、新商品を市場に投入しそれがヒットしたら他社もすぐに追随します。例えば「食べるラー油」。桃屋が発売してからあっという間にメーカーが増え、あんなに品切れ状態が続いていた店頭にも今では余っているほど。「格安スマホ」なんかもそうですよね。


 

ブルーオーシャンは自分で作り出すもの、そして長くは続かない

僕がまだ実家の米屋にいた2008年3番目が生まれたときにお返しに生まれたときと同じ体重のお米をお贈りしました。そしたらこれがものすごく評判がよくてネットショップを作ってみたのです。

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兵庫県豊岡産のコウノトリ米(こしひかり)を使い、赤ちゃんのポストカードに携帯(当時はガラケー)で見られるフォトアルバムページを付け発売したところ、ネットショップ仮オープン時に注文が入り(当時はSEOのテクニックが通用し、すぐに検索上位に出すことができたため)、年間で2000万以上の売り上げを出しました。

とにかく忙しかった。それまで週に10個くらいしか出荷のなかったお米が、毎日数十個ずつ出荷となり、しかも原料であるコウノトリ米が足りない・・・。産地もまだ作付面積が小さく数量がなかったため、秋田県産のこしひかりとブレンドして対応したものでした。

のちに兵庫県豊岡市の市長と対面し「コウノトリで赤ちゃんのお返しとはいいアイディアだよね、思いつかなかったよ」とほめていただいたものでした。

しかし喜ぶのもつかの間。次第に全国のお米屋も同じような商品を出し、乱立状態に。翌年は売り上げ800万、3年目は300万と一気に減りいわゆるブームが終わりました。

そう、ブルーオーシャンだと思っても今の時代はすぐに真似をされしかも急速なブームとなると終わるのも早い。商品ライフサイクルもものすごく短くなるんです。

ブルーオーシャンだと思ってもすぐにレッドオーシャンになる、しかもそれが5年、10年ではなく、1年の間にレッドオーシャンに突入するほど早い競争に巻き込まれてしまいます。

一時的に売り上げを作ることはできますが、一瞬で終わりますのでそれを予め見込んだ上で商品開発、販売を行うとよいと思います。


 

では結局どうすればいいの?

他社に真似されない参入障壁を高くすることが一番。

それには大きく2つあると思います。

  1. 特許などの技術的な障壁を作る
  2. とことんサービスに精通し、誰にも負けない知識と人脈、知名度を得る

要するにその道のプロになり、先に有名人になることです。

その人がいるから、その商品を買いたくなる、そういう流れにもっていくと真似はされないでしょう。

(真似されても所詮真似は真似となります)

ま、なかなか難しいんですけどね・・・。